子供の頃に太ってしまうと、その後背が伸びにくいということがわかっております。
確かに、太っていて長身という子供はあまりみかけない気がします。どちらかというとヒョロっとした子の方が背が高いイメージがありますよね。
なぜ太ると背が伸びにくいのか、そうならないためにはどうすればよいのか説明いたします。
太ることで身長が伸びないのは、主に二つの理由があります。一つ目に、成長ホルモンの分泌が悪くなることです。ご存じの通り、成長ホルモンは眠っている間に多く分泌されております。
それが元で、身長アップにもつながるのですが、太ってしまうとその成長ホルモンが出にくい体質になってしまいます。これが身長が伸びにくい理由の一つです。
二つ目が、思春期の訪れの時期の変化です。身長が一番伸びやすいのが、思春期が訪れる前と言われております。しかし、肥満体形になってしまうと、思春期を迎えるのが早くなってしまいます。
これは、皮下脂肪の中にある酵素が、骨の成長を促すホルモンを作ってしまうため、骨が早く完成してしまいます。だから、そこから身長が伸びない体になってしまうのです。
つまり、身長アップを目指している子供は、できる限り太らせてはいけません。でも、子供に過度なダイエットはかわいそうだし、好きなものを食べさせてあげたいと思うのも、また親の心でしょう。
また、親御さんは身長アップのために栄養をたくさん摂らせたいと思ってしまいますが、ほどんどの場合は心配ありません、なぜなら子供は大人に比べて、2倍から3倍痩せやすいのです。
しかし御両親のどちらか一方でも肥満傾向のある家庭は、食事制限もしながらサプリメントでしっかり栄養を摂ることも考えた方が良いかもしれません。
まずは、お菓子やジュースなどの間食を減らし、その分ご飯はいつも通りにしましょう。
そして、週末の野球の練習、トレーニングでしっかり運動ををすれば、徐々に体重は減っていきます。
大人とは代謝の良さが違いますので、ダイエットもさほど苦労なくできます。だから、そこまで思い悩むことはないのです。
逆に過度なダイエットをさせてしまうと、栄養が不十分になり、身長が逆に伸びなくなることもあれば、体調不良になることもあります。特に女の子は少し大人になるにつれて体重を気にし始めます。
でも、無理して痩せても得られるメリットなどほとんどありません。健康的に生活させるために、過度なダイエットは止めてあげましょう。
太ることで背が伸びにくいのは事実です。でも身長アップだけではなく、肥満は健康に悪いものです。できるだけ太りにくいような食生活を心がけましょう。